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有線LANで接続できない |
考えられる原因 ・ウイルス対策ソフトのファイアーウォールによるもの
・ウイルスによる被害
・ルータの不具合
・設定ミス
・ネットワークハブの不具合
・LANケーブルによるもの
・その他
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最初に確認することは、ルータのPOWERランプ(電源ランプ)が点灯しているかどうか。
PPPランプorWANランプ(インターネット接続ステータスランプ)が点灯しているかどうかです。
ランプの点灯色がいつもと違う場合や、全点灯している場合はルータの故障が疑われます。
(ランプについてはルータによって異なりますので、マニュアルを確認してください。)
特にPPPランプ、WANランプが点いていない場合は、終端装置、モデム、そこまでのケーブル不具合などが考えられます。プロバイダに連絡をして、機器までの回線に問題がないか調べてもらいましょう。
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ルータのランプ確認は、問題がWAN側なのかルータなのか、LAN側なのかを判断する材料です。
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次に、ケーブルがちゃんと刺さっているか確認をします。
また別のケーブルを使って接続できるか確認をします。
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ルータの裏側 |
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LANケーブル |
見た目では刺さっているように見えて、しっかり刺さっていない事例をよく見受けます。
またツメが折れている場合も固定できないので交換をする事が望ましいです。
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ケーブルが原因の不具合は割合が低いものの、確認には手間がかからない為、最初にする作業です。
色々な確認作業がありますが、ケーブルの確認は早い段階でチェックする事は大事です。 |
次にルータの一時的な不具合を疑います。まず再起動をさせてみましょう。スイッチが付いていれば切って入れなおします。
スイッチが付いていない場合は、電源コードを抜いて、しばらくして刺し直します。
(※コードを抜いても、リセットボタンを押さない限り、中の接続設定は消えません。)
2分程してインターネットにつながるかどうか確認をしてください。
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熱による誤動作、ノイズによる誤動作などいろいろな原因はありますが、比較的に多い原因の一つです。
ルータの一時的な不具合が原因である事が考えられます。
しかしながら、劣化するとこのような症状が頻繁に出るようになる事があります。
何度も同じ不具合が出るようであれば、ルータの交換を考えるのが良いでしょう。 |
環境にネットワークハブがある場合、こちらも再起動をしてください。
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ネットワークハブ |
電源スイッチがない場合は、電源コードを外してつけなおしてください。
そして、改善しなかった時はハブを経由せずルータに直接ケーブルをつないでみてください。
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ネットワークの不具合では、この操作で回復することもしばしばあります。
ネットワークハブにファンが付いているものは、ファンが停止していないか確認してください。ファンが停止している場合は、正常に動作しないことが多くあります。
ルータ同様、同じ不具合が何度も出るようであれば、交換が必要になります。
ハブを外すと直る場合は故障か、LANケーブルがループしている事が考えられます。ループとはルータとハブが2本のLANケーブルでつながれている状態です。 |
「インターネットエクスプローラー」以外の方法でもインターネットに接続できていない事を
確認してください。
メールを自分宛に送る方法でもいいですし。「Firefox」、「Google Chrome」でもいいでしょう。
もし他のブラウザやメールには問題が無い場合、原因は「インターネット
エクスプローラー」にある可能性が高くなります。
設定を見直すかデフォルト(初期値)に戻すのがいいでしょう。
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本来は最初の方で確認する作業ですが、「接続できない」という不具合ではなく、「特定のブラウザでWebページが閲覧できない」という不具合になりますので、この段階で確認をしております。 |
それでもつながらなかった場合は、コマンドプロンプトを使っての作業になります。
コマンドプロンプトを起動します。
・Windows XP・・・ スタート→ファイル名を指定して実行→CMDと入力してエンター
・Windows 7・・・ウィンドウズマークをクリック→プログラムとファイルの検索欄にCMDと入力してエンター
「ipconfig」 と打ち込みEnterを押します。
(例)
IP Address ・・・・・・・・・・・・・・・・・:192.168.11.2
Subnet Mask・・・・・・・・・・・・・・・・:255.255.255.0
Default Gateway・・・・・・・・・・・・・:192.168.11.1
※3番目の数字と4番目の数字はルータや設定により異なります
上記のように「192.168.○.○」が表示されればとりあえずルータにはつながっている可能性が高いです。
次に以下のように入力します。
ping (Default Gateway の数値)
※pingの次にスペースを入れ、(例 192.168.0.1)等です。
Reply from 192.168.11.1 : bytes=32 time<1ms TTL=128
Reply from 192.168.11.1 : bytes=32 time<1ms TTL=128
Reply from 192.168.11.1 : bytes=32 time<1ms TTL=128
Reply from 192.168.11.1 : bytes=32 time<1ms TTL=128
Ping statistics for 192.168.11.1:
Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate found trip times in milli -seconds:
Minimum = 0ms. Maximum = 0ms, Average = 0ms
上記のような表示が出ればルータはちゃんと反応しています。
ただ、「Lost = 0 (0% loss),」や「25% loss」等、25%、50%、75%が
表示されていた場合は、ケーブルが一部断線している事が考えられますので
ケーブルを交換して再度チェックしてみましょう。
pingのテストで
※画像ではtime outを出す為に、192.168.0.5にpingを打っています
Request time out.
Request time out.
Request time out.
Request time out.
Ping statistics for 192.168.11.1:
Packets: Sent = 4, Received = 0, Lost = 4 (100% loss),
time outとなった場合は、ルータの故障、ケーブルの断線、パソコンのLANボード故障が
疑われます。
ケーブルの確認は最初にしているので、ルータの確認の為、別のパソコンでpingのチェックや、
ルータを外して直接インターネット接続設定をしてみるチェックをしてみましょう。
また、ルータの設定を初期化して再設定するのも良いでしょう。
初期化方法は各ルータにより異なりますので、マニュアルを参考にしてください。
また、LANボードの故障を見る為に、「デバイスマネージャー」を確認してください。
ネットワークアダプターに「×」や「!」がないでしょうか。あった場合はドライバを
再インストールして再度確認をしてください。
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ルータの故障も意外と多い不具合です。買ってきた新品でさえも、初期不良ということも稀にあります。
またLANボードの故障、ドライバを再インストールで改善という事例もよくあります。ただ、これも繰り返すようであれば、部品への交換やOSの再インストールといった作業が必要になってきます。 |
上記作業では解決できない場合、ウイルス対策ソフトや設定に原因がないかチェックしましょう。
ファイアーウォールを備えているウイルス対策ソフトは環境が変わると新しいネットワークを
遮断してしまうものがあります。
ファイアーウォールを一時的にオフにして、インターネットにつながるかどうか確かめてください。
また、ウイルス対策ソフト自体をアンインストールしないと改善しない症例もありました。
インストールCD等があり、再インストールができる状態であれば、一旦アンインストールを
して確かめてみましょう。アンインストールをした状態で接続できるかどうか確認をしてください。
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ウイルス対策ソフトが原因のインターネット接続不具合も比率が多い傾向があります。アップデート後、突然つながらなくなるケースやプロバイダを変えた直後などが多いようです。 |
次に設定の確認をします。
「コントロールパネル」→「ネットワークと共有センター」→「ローカルエリア接続」→
「プロパティ」→「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」の全般で
「IPアドレスを自動的に取得する」「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」に
チェックが入っている事を確認してください。
もし既に数値が入っている場合は、2つの事が考えられます。
一つ目は、設定した人が安定性・セキュリティを高める為に手動設定をしている。
二つ目は、ウイルスやスパイウェアに悪意で設定をされている。
前者である場合、ルータのDHCP機能(IPアドレスを自動で割り振る機能)をOFFにしていると
IPアドレスが取得できず、ネットワークにつながらなくなります。
後者である可能性がある場合は、設定を元にもどすのではなく、「ウイルス感染が疑われる
場合の対応」を行ってください。
ルータの設定を特に変えていなければ、OFFにしても問題ありません。
念のために数値はメモをとっておいて、「自動的に取得する」に変更するとよいでしょう。
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自動的に取得するに変更して接続できるようになった場合は、「同じネットワークに同じIPアドレスが存在する」や、「DHCP機能のある機器の交換されている」、「ルータのDHCP機能が停止している」事などがあげられます。
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各機器に異常がみられず、ここまで解決できない場合は、プログラムが破損している可能性が非常
に高くなります。破損しているプログラムがドライバなのか、OS自体なのかは分かりませんが、
リカバリ(OSの再インストール)という作業を行う必要が出てきます。
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